2015年04月08日

姫路市の街路樹剪定について

姫路市唯一の美しい街路樹、城東線がついに醜いブツ切り剪定をされてしまいました。

街路樹を剪定する場合、本来は「透かし剪定」でなるべく自然樹形をキープさせるべきです。
枝先を刈り込むと樹形が醜くなるだけでなく、徒長を誘発させて余計に剪定頻度を高めてしまいます。
意識の高い自治体は自然樹形維持に取り組んでいます。
姫路市では未だにブツ切り剪定が主流です。画像で見ていきましょう。

大手前公園
sDSC_0191.jpg
姫路城が見やすいようにだと思いますが、立派な木々をことごとく大胆に剪定。
姫路城の美しさよりむしろ木の醜さが目立つ。

姫路城
sDSC_0200.jpg
外国人観光客も大雑把すぎる剪定にビックリ。
街並に対しての美意識が高いヨーロッパでは考えられないことのようです。

船場
sDSC_0176.jpg
レトロなビルと広々とした4車線、電線も埋設されているこの道路に表参道のケヤキ並木のような街路樹があればとても気持ちがよい道になったであろうに残念。
毎度のブツ切りで木がコブだらけです。

大手前通り
sDSC_0157.jpg
もはや剪定以前の問題で、木の根元をアスファルトで固めるという荒業。そしてカラフルカラー舗装の醜さが目立つ。
世界遺産をのぞむメインストリートがこれではあまりに恥ずかしい。

飾磨
DSC_1478.JPG
もう、いっそ伐採してください。
木を憎んでいるとしか思えません。

青山余部
01a9c0e113e0f684522db326d79cb19890fb891241.jpg
これがケヤキ並木だなんて信じられますか?
こんな剪定をするのなら何故ここに木を植えたのでしょうか?

さて、ここで、度重なるブツ切り剪定でコブだらけになった木が作られる例を紹介します。
(写真はとなりの龍野市の街路樹)
11141707_10152808763468499_270215438_o.jpg
毎回同じ箇所で剪定しているせいかコブだらけで、まるで珊瑚礁のようです。
11072566_10152808763223499_1728228789_o.jpg
度を超えた剪定で一気に枝葉が無くなると樹体内の養分バランスが崩れて異常な萌芽が起こるらしいです。
そしてそれをまた剪定。これの繰り返しで、立派なコブでごつごつした「珊瑚街路樹」のできあがりです。

紹介した画像は一部です。もっと酷い剪定も沢山ありましたが、車で周った為、停車できず写真を撮れない場所がいくつもありました。
残念ながら姫路市の全ての街路樹は醜いです。

姫路市内で良い例を探し回りましたが見当たりませんでしたので表参道のケヤキ並木を。
n1149391937.jpg
緑の生い茂った街路は歩いても車を運転していても気持ちのいいものです。

剪定は我々市民の税金で行われています。
税金で醜い樹木をわざわざ作り上げているのです。そんな街路樹ならむしろ無い方がいいでしょう。
いっそ全て伐採してしまえば税金の無駄使いも防げると思います。
posted by PARLAND COFFEE at 18:12| 都市と景観についての考察

2014年09月20日

カラフルカラー舗装歩道について考える

日本の街並に決して欠かせないものは電柱と看板。
それが日本を世界でも最も醜悪な国にしている因子であることは周知のところです。

でも、それらに比べてほとんど話題にされないのがインターロッキングブロックによる「カラフルカラー舗装歩道」です。
しかし、それはトップクラスの醜悪因子だと言えるでしょう。

その現状を兵庫県姫路市でもここ最近、新しく整備された歩道を見て検証していきます。

船場川将軍橋線
船場川線将軍橋.JPG
カラフルカラー舗装歩道の特徴。モザイク模様。
なぜグレー一色にしないのか?

内々環状西線
内々環状西線.JPG
なんと6色も使用しています。
色を使わずにはいられない現代の日本。

内々環状東線南
内々環状東線南.JPG
グレーの中にまさか黄緑色を落とし込んでいます。
パチンコ店を思わせるデザインが如何にも日本的。

内々環状東線北
内々環状東線北.JPG
ここを工事しているとき、てっきり電線埋設の工事かと思い、嬉しくなりましたが、まさかこんな結果になるとは。
電柱も見事に残っています。


次は
姫路市で唯一と言っても過言ではない美しい歩道を紹介します。

姫路城東側の城東線
野里街道城東線.JPG
電線が埋設されている為、街路樹も大きく、舗装もシンプルです。
ですが、ガードレールが残念です。ガードレール大国日本。

で、ガードレールを消してみました
ガードなし.JPG
外国のようになりました。

道路や歩道が拡張されれば住民にとって便利なので、工事自体は大賛成です。
どうせするなら、もっと世界遺産の街姫路に相応しい舗装のデザインがあるように思います。実際に姫路城東側の城東線は多くの市民から評判の高い歩道です。

観光客の滞在時間が短いことが問題とされる姫路市ですが、歩道や街並が美しく整備されることは観光客の周遊を促すことに繋がるかと思います。


「景観は市民全体のものだと意識しなければ存在しないのと同じだ」という格言があります。

では
posted by PARLAND COFFEE at 21:02| 都市と景観についての考察

2014年08月07日

姫路駅前再開発についての考察

姫路駅前開発がだんだんと形になってきました。
城下町の歴史や文化を否定するかのようなデザインが賛否両論です。
以下、その見どころ?を紹介致します。
019582f1b31973e47603623e29eed4cfb227180bce.jpg


駅ビル「ピオレ」
ビックカメラのような外観だと話題になりました。
城下町に相応しいデザインがコンセプトらしいですが、駅ビルのロゴはピンク色です。
アルミパネルが夜には七色に点灯し、パチンコ店のよう。
まさに日本的といえるでしょう。
01fef3f6ee515c33bd662304ce6b2c38cd506ea11a.jpg

「ヤング館」という衝撃的な名称に改名された高架下テナントエリア。
これは観光客に田舎旅情を感じさせる為の、あえてのネーミングに違いありません。
0114203a7c17c0ca068358bde078c764426a772e43.jpg

駅入り口の展望デッキ(名称キャッスルビュー)
「姫路らしい現代和風」というコンセプトだそうです。
01e845a49918d8428756b457b6a2ba33f22f96724c.jpg

展望デッキからバスターミナルへと続く空中歩道
展望デッキの床板は無垢材を使用しているのですが、そこからバスターミナルへ続く歩道は木に似せた樹脂製です。展望デッキと同じ素材を使って欲しかった。実に残念。
バリアフリーの観点から平滑性維持の為、樹脂素材を用いたそうですが、フェイクなものに美しい物無し。
01fa82a2e1b61df7437e4f4af24cfd3e44c1ebb1a6.jpg

サンクンガーデン(名称キャッスルガーデン)
ボードデッキや石などの素材は本物ですが、植栽をポールスミザー氏などが手掛けたならばもっと素敵になったでしょうに残念です。水路の飛び石がわざとらしい、注意書きの看板が多すぎる等の意見多数。
頭上の駅ビルのアルミパネルと七色点灯が、ガーデンをチープなテーマパークのように見せることに一役買っています。
01c5611f354d262d6782bec1d0121cf847a9680218.jpg

地下街への階段
主張しすぎな地下街へのサイン。
お城よりも地下のテナントを見せなければならないのです。
0118b8c4dfcf29572b7ce9b54208ebb83cec6feed2.jpg

歩道にある地下街への階段
サインは四面にあります。赤色で目立ちます。
経済の為にはお城よりも目立たせなければならないのでしょう。
0181ca15a47865232d191e9cd716b02b0b57c69b02.jpg


高架下。駅ビルとの間の通路
パステルカラーの壁
カラフルなカラータイル
01d73f8ed1f4fa5e2a497b9e59ed73f927c538a6fa.jpg

ロータリーにある交番
これも「姫路らしい現代和風」なのでしょうか。
01d5a4621b5ad5f46d82bf1b4abdef78d7aa4c51f3.jpg

駅前歩道
我が国特有のカラフルなカラー舗装歩道。実に4色も使っています。
日本の歩道は1色で済ますことがどうしてもできないようです。謎です。
01f7d20c1cf16c7803f44822c5fb54d85d728627ff.jpg
ロータリーの歩道
1色でいいと思います。
013a9e3a07837e7387f76a9b9a15dc50883d6999dc.jpg

バスレーン
とてもシック。ピンコロ舗装が雰囲気いいです。
このテイストで歩道も舗装しらたら良かったと思います。
018df9e743b7b0ca9054c3d7fd213c6239cd8de63b.jpg

タクシープール
シックです。
舗装の色をグレーにするだけで街の雰囲気は重厚感を増します。
01942308ea67f80593250a5602fceb427ee5d52de1.jpg

神姫バスのターミナルビル
シンプルで色調も抑えてあります。
あとはテナントエリアにダサい看板が付かないことを祈りますが、多分付くでしょう。
01f509bc07f5ea06dc6c5afb6a162d39b08c4f39a5.jpg

フェスタビル
テナントの派手な看板が目立ちます。
01fd1d469fdf93bd1713376b50a1503340938f2adf.jpg

観光案内所
こちらは都会的なデザインです。
このデザインコンセプトで統一すればよかったのに。
0105c39cd9e10cd00b570b50e2d0904423ac5cbd4b.jpg

アーケード街への入り口
木に似せた鉄板を張り付けてあります。
0102df95bce87eab45eff165e855148f610237f256.jpg

植栽スペース?
植栽はするようですが、大きく育てるつもりは無いようです。
012fd7d91914c3cdd9ce30ecadaa6d94798e0f72da.jpg

以前からの街路樹
立派です。風格ある町並みに立派に育った街路樹は必須です。
ですが、近々強剪定するとの情報が。
011a49b50cac9214033b6a32d9ae06e32200251c9d.jpg

駅真正面に世界遺産を望み、メインストリートの幅は50メートル。こんな素晴らしいポテンシャルをもった都市は他には無いでしょう。
もし、今回の再開発が、建築物、歩道、広場、植栽が一体的にシックで美しくデザインされれば、きっと世界に誇れる駅前になったでしょう。
そして集客も増えたはず。ハイセンスなショップも沢山誘致できたかも知れません。

戦前の日本はヨーロッパにもひけをとらない美しい街並だったと思います。
それが戦後から、看板の乱立、埋設しない電信柱、コンクリートで固められた海岸線と山肌、針葉樹の植林などなど、これらがあたり前の景観となりました。そんな景色を普通のものとして育った大抵の日本人の美意識は、どうしても欧米人に劣るでしょう。
posted by PARLAND COFFEE at 20:31| 都市と景観についての考察

2013年02月01日

街路樹について考える

オーストラリアの街路樹がすごいことになっているらしい!

先月までオーストラリアに視察旅行に行っていた、土の研究をされている、リビングソイル研究所西山氏からその話を聞き、私も大変な衝撃を受けたのです。

街路樹を果樹園やハーブ園のようにして、近所の人が収穫できるそうです。
かっこいい!藁のマルチもまたいい。
歩道もいいですね。シンプルで。
日本だと何故か、モザイクのカラータイル舗装にしてしまいがち。
07-lr.jpg
長くなるので、くわしくはこちら


そこで、昨日、西山さんと我が国の街路樹はどんな状態なのかを点検に行ってみました。姫路市。

剪定作業に遭遇。刈りすぎでは?
DSC_1437.JPG

もはや街路樹では無い。
電線が邪魔なのです。電線を埋設していないのは先進国で日本だけらしい。
電柱をとるか、街路樹をとるか。我が国は電柱を選びました。
DSC_1478.JPG

二重に植えている街路樹。一重でいいから表参道の欅のように大きく逞しくしてほしい。
DSC_1466.JPG

内側の街路樹は大きく育てる気は無いらしい。
DSC_1464.JPG

よくあるやつ。パンジーが定番のようです。決して美しくない。むしろ不要。
DSC_1454.JPG

メンテ不要のプラスチック製芝生の中央分離帯。パターゴルフができそう。
新しくできる道路によく採用されるようです。いっそコンクリでよいのでは?
中国が岩山を緑のペンキで塗ったのと同じ発想です。
DSC_1483.JPG

街路樹のセンスの無さに辟易している友人は、家の前の街路樹を枕木で囲ったりしてカスタマイズ!
DSC_1517.JPG

のびのびと育った緑のちから溢れる街路樹こそ、本当の市街地緑化といえるのではないでしょうか。
街路樹は我々の税金によって作られる地域の財産です。
posted by PARLAND COFFEE at 22:55| 都市と景観についての考察

2012年03月26日

景観とガードレール

最近読んだ本で、「ガードレールは街の美観を損なうし、税金の無駄使いである」といった主旨のものがありました。
そんなこと言われると、急にガードレール及び歩道の柵などが、私の目に違和感をもって醜悪なもの、無用のものとして映るようになったのでありました。

s-DSC_0033.jpg
確かにスチール製で白色塗装されたものは景観を悪くする。この場所では機能的にも不要であるように思われます。

s-DSC_0041.jpg
よく観光地などで見かける、コンクリート製で丸太を模倣した柵。万人から評判の悪いものです。

s-DSC_0055.jpg
コンクリート製ですが、木製に似せた柵。フェイクなものに美しいものなど無しとの意見多数。

s-DSC_0060.jpg
ほら、コンクリの柵など無いほうがこの小径は美しいと思います。

s-DSC_0070.jpg
存在感がありすぎる鋼鉄製の巨大で無骨なガードレール。

そこで私は美しく、素材も本物を使った柵を探しだしました。
姫路市の野里門バス亭、徒歩3分。

s-DSC_0076.jpg
城の堀と小径を遮る柵は無垢の木を使用。必要最低限の場所にしかなく、あとは車の転落防止の為に車輪を受け止める程度の高さの石が並べられているだけで、景観を損ないません。石というのがまた良いです。
そして特筆すべきは夜のライトアップ。石の間に等間隔に埋め込まれた照明は足元灯のようで、なかなか雰囲気のあるものです。

雰囲気を作っているのはこれです。
s-DSC_0084.jpg


今までさして気にとめることのなかったガードレール。
見えるものと見ているものは違うという格言を思い出しました。
posted by PARLAND COFFEE at 20:50| 都市と景観についての考察